「SWEATSHIRTS」
スウェットシャツの起源。
動物学・心理学の研究をしていたシュトゥットガルト大学教授のドイツ人、G・イエーガー博士が1870年に発表した論文「健康文化」の中で、「ウールには動物の健康を保持する性質がある」と発表したことからウール素材のアンダーウエアが広がり、イギリスへと渡り世界に拡散されていきました。
アメリカではアンダーウエアに始まり、アメフトやベースボールのユニフォームやスウェットシャツなど様々な製品が誕生し、アメリカ国内でもデイリーウエアとしてウール製品は人々の生活に溶け込んでいきました。1940年代以前のウール製のスウェットシャツは完成度が高く、ヴィンテージ市場では異常な値段が付けれるモノも目にします。
しかし、1940年代(第二次世界大戦)を境にアンダーウエアやスウェットシャツはその座をコットンに奪われる形で徐々に衰退していきます。消耗品であるアンダーウエアやスウェットシャツは兵士達に大量に支給しなければならなく、大量生産に不向きでコスト高のウールより質は落ちても大量生産が可能な上、コストも抑えられるコットン製へと変わっていってしまいました。
コットン製以前のウール製のスウェットシャツにはコットン素材には無い品があります。大量生産によって作られる使い捨ての運動着にはない存在感を醸し出しています。
Training Sweater - VICTOR
ウールにアンゴラ、シルク混のネップウールを使用しています。優れた保温性に加え、柔らかく滑らかな肌触りとなっています。リブ、ガセットを配色にしてシンプルなデザインのアクセントとなり、インナーとしてだけでなく、1枚でも様になるスウェットシャツとなっています。
Half-Zip Sports Sweater - MUNRO
1920年代のモータサイクルウエアで多くみられたハーフジップのスポーツセーターです。ウールステッドと呼ばれる梳毛を使用したウール100%のセーターになります。高級スーツなどにも使用されるしなやかな糸で上品な質感をしています。ジッパーは名器として名高い「フックレスジッパー」です。